今月は、
「人間は想像に弱く、現実に強い」
です

先月25日の深夜0時頃前、
何の気無しにふとTVのスイッチを入れたら、
NHKのその番組は、ちょうど始まったばかりでした。
「彼女は、安楽死を選んだ」
番組のタイトルも衝撃的でしたが、
内容も、衝撃的でした。
3年前、神経難病を発症し、
徐々に、歩行や言語が困難になっていったミナさんという、
私と同年代の女性が、
自らの意思で、”安楽死”を選んだドキュメンタリー番組。
元気で活発だった女性。
夢を叶え、まだまだ人生これから、という時に、難病を患い、
それまでの生活が一変していきます。
絶望感に打ちひしがれるミナさん。
その後、医師から、
「いずれ、胃ろうと呼吸呼器が必要となる」
と言われ、自殺を繰り返すようになります。
側でサポートする姉妹も、苦しみぬきます。
そして、悩んだ挙げ句、
ミナさんから、
「自分が自分らしくあるうちに、”安楽死”を施したい」
という本人の意志を受け入れます。
そして、最期を迎えるため、去年スイスに向かったミナさん。
姉二人に「幸せだったよ」と言い、
穏やかな笑顔で、旅立ちました。
ためらうことなく、自分の手で、薬の投与をスタートし、
数分後、息を引き取りました。
その映像を見た時、
「人間は想像に弱く、現実に強い」
という、前に聞いたことのある言葉を思い出しました。
命の最期を自分で選択したミナさん。
生きることより、死ぬことを選んだミナさん。
人生観と死生観。
私ならどうしたか? どうしたいか?
とても重い気持ちになる内容でしたが、
見て良かったと思える番組でした。